反復練習の効果をアップさせる3つの方法―ただ繰り返しているだけでは時間を浪費している?

はじめに:反復練習の可能性と課題

反復練習は楽器の演奏やスポーツのスキル向上において欠かせない方法です。動きを体に染み込ませることで、スムーズかつ自然なパフォーマンスを実現する力を養います。しかし、ただ繰り返すだけでは効果が薄れたり、逆に間違ったフォームを定着させるリスクもあります。本記事では、反復練習をより効果的に行うための方法を解説します。

効果を上げる反復練習の基本

同じことを繰り返すだけでは不十分

「繰り返しは力なり」という言葉がありますが、ただ漫然と同じ練習を続けても成果が出ないことがあります。特に集中力が切れている状態での練習は、時間の浪費につながる可能性があります。

意識を持った反復が結果を生む

反復練習では「何を改善したいのか」を常に意識することが重要です。小さな目標を設定し、それをクリアするたびに次の課題に進むことで、効率的にスキルを向上させることができます。

必要不可欠な3つの工夫

◆成果を確認する

飽きた感覚を見逃さない
練習を続ける中で「もう十分やった」と感じる瞬間は、脳や体が刺激に慣れているサインです。この状態で無理に練習を続けても、集中力が低下し、非効率になります。飽きた感覚を確認したら、練習内容を変えるか、一旦休憩を取りましょう。

自分の演奏の現状を正しく理解する
練習の中で「できた」「できていない」を判断する力が重要です。特に、品質が十分ではないのに「できた」と感じる場合は、客観的な評価が足りていない可能性があります。この場合、一旦練習をやめ、録音・録画を確認するか、フィードバックを求めましょう。

◆条件や状況を変えて練習する

テンポや強弱を変える
同じ練習でもテンポを遅くしたり速くしたり、強弱をつけたりすることで、新たな気付きが得られます。これにより、細部の改善点を見つけやすくなります。

別の楽器や環境で練習して新たな視点を得る
いつもと違う楽器を使う、異なる場所で練習するなどの環境変化は、新鮮な気持ちで練習に取り組む助けになります。特に自宅での練習を主としている方は、自分の楽器以外のものを演奏する機会を意識するとよいでしょう。

◆練習をやめる

「反復している間は上手」という落とし穴
矛盾しているようですが、ドラムの性質上、繰り返しは最も成功率を上げやすいです。腕の運動などが同じ軌道をたどることで、余計な要素が減るからです。最もウィークポイントとなりやすいのは、演奏し始めた瞬間。最も運動が不安定になりやすく、他の要素が入りやすくなります。

定期的に演奏を止めること
これに対し効果的に練習するためには、頻繁に演奏を止めることや、空白の小節をセットにして繰り返すことが大切です。いわば、演奏を始める瞬間を繰り返すことです。

間を空けることで集中力をリセットする効果
他にも、一時的に練習を中断することで、集中力をリフレッシュさせ、次に取り組む際の効率を上げることができます。特に自分は飽き性であったため、ひとつの練習が長く続かないタイプでした。一方他の曲や練習に移っても、課題感は大きく変わらなかったため自然と応用的な練習を続けるような形となりました。一旦別の課題に取り組むことで、以前の練習で得たスキルが新しい場面で活用されることがあります。これは、間接的な成長を促すこととなります。

まとめ:効率的な反復練習で楽しく上達しよう

「できるようになる」という実感を得られる練習法を取り入れることで、練習が楽しくなり、継続的な成長をサポートできます。反復練習の質を意識して、より効果的なスキルアップを目指しましょう。

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