目次
1. はじめに
皆さん、日々のドラム練習はどんな風に進めていますか?
「今日はこれをやる!」と事前に計画を立てて進めるタイプでしょうか?それとも、その日の気分や状況に合わせて「今日はこれに挑戦してみよう」と自由に決めるタイプでしょうか?
どちらが良い、悪いという話ではありませんが、それぞれに独自のメリットとデメリットがあるのも事実です。今回は、この2つのアプローチを比較しながら、それぞれの特徴を深掘りしていきます。練習法を見直すきっかけになれば幸いです。
2. 練習内容を即興で決めるメリット
即興で練習内容を決める最大の魅力は「柔軟性の高さ」です。その日その時の気分や、興味を引かれたものにすぐ取り組めるため、モチベーションが維持しやすい点が大きな利点です。
たとえば、「昨日見た演奏動画のあのフレーズを試してみたい」と思ったらすぐに練習に取り入れることができます。また、自分の弱点にその場で気づいた場合、瞬時に重点的な練習に切り替えられるのも即興練習の強みと言えます。好奇心に基づいて進める練習は、自然と楽しさを感じやすく、結果として練習の質が上がることも少なくありません。
3. 練習内容を即興で決めるデメリット
一方で、即興的な練習には危うい側面もあります。まず、明確な目標がない場合、「ただ何となく練習しただけ」で終わってしまうことが少なくありません。特に、自分が苦手な部分を意識的に避けてしまう傾向があると、上達が停滞しがちです。
また、練習内容をその都度考える時間や労力が意外とかかります。その結果、集中力が途切れたり、練習が断片的になったりするリスクも否めません。即興練習だけでは、体系的なスキルアップが難しい場合もあります。
4. 練習内容を計画的に進めるメリット
計画的な練習の強みは、「効率的かつ着実に上達できる」点にあります。練習の目標を具体的に設定し、それに向けて段階的に進めることで、スキルを無駄なく伸ばすことができます。たとえば、「2週間で特定のフィルインを習得する」といった具体的な目標があると、日々の練習に明確な方向性が生まれます。
さらに、計画的な練習は習慣化しやすいという利点もあります。練習が日常生活の一部として定着すれば、「やらなきゃ」ではなく「いつものリズムでやるだけ」と自然に取り組めるようになります。この習慣化が、長期的な上達には欠かせません。
5. 練習内容を計画的に進めるデメリット
しかし、計画的な練習にも欠点は存在します。ひとつは、「新鮮さを失いやすい」ことです。計画があまりに固定化されると、練習が単なるルーティン化してしまい、マンネリ感が生じる可能性があります。
また、計画に縛られることで柔軟性が失われることもあります。たとえば、「今日はこの新しいリズムを試したい」と感じても、計画が優先されてチャンスを逃してしまうことがあるかもしれません。こうした制約がモチベーションの低下につながる場合もあります。
6. どちらを選ぶべきか?バランスの重要性
即興と計画、どちらの練習法にも一長一短があります。結論としては、「バランスを取ること」が鍵と言えるでしょう。
たとえば、1週間のスケジュールをざっくり立てる中で、1日は自由に練習する「即興の日」を設ける。また、普段は即興で進めている人も、週に1回は「計画的に進める日」を取り入れてみる。こうしたハイブリッド型のアプローチは、双方の良い点を活かす方法として効果的です。
さらに、自分の練習内容を記録することも有効です。どのような方法であっても「何を練習したか」を書き残しておくことで、自分の進歩や課題が客観的に把握でき、次の練習をより充実させる手助けになります。
7. まとめ
即興的な自由さと計画的な効率性、どちらもドラム練習には欠かせない要素です。最も重要なのは、「自分が楽しみながら続けられる方法」を見つけること。
さあ、次の練習ではどちらの方法を選びますか?即興で気分に任せて進めますか?それとも計画的にしっかり攻めますか?どちらを選んでも、一歩ずつ着実に進む気持ちを忘れずに!
コメント